音楽に必要→反響板←演劇に不要 新文化施設、設置巡り両論

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 県民会館跡地に建設が進む新文化施設=10月下旬
県民会館跡地に建設が進む新文化施設=10月下旬

 2021年度中の開館を目指し、県と秋田市が県民会館跡地(秋田市千秋明徳町)に建設を進める新文化施設の大中2ホールのうち、舞台芸術型の中ホールについて、県管弦楽連盟(羽川武代表)は8日、予定される設計では生演奏の音や声が客席に届かないとして、「音響反射板(反響板)を設けてほしい」という内容の要望書を県議会に提出した。ただ演劇関係者からは「反響板は演出の妨げになる」という声も上がっている。

 反響板は、音の響きを良くするため舞台を囲むように天井や壁に設けられる板のこと。吹奏楽や合唱、管弦楽などの生演奏には欠かせないものだという。県内にある同規模(600席以上)の公共ホール13カ所のうち、11カ所は反響板を備えている。

 元秋田市文化会館副館長で県管弦楽連盟理事の畠山久雄さん(72)=秋田市=は「反響板がないと客席に届く音のエネルギーは損なわれる。大ホールは反響板を備えているが県内の音楽団体には大きすぎる。このままではアトリオン音楽ホールに利用者が集中しかねず、演奏の場を確保できなくなる」と懸念を示す。

 一方、演劇など舞台芸術の関係者からは「反響板があると困る」という声も聞かれる。反響板のある舞台で公演を行う場合、反響板を天井部分などに収納して対応する。それでも使用スペースが限られ、使いたい舞台装置を設置できず、演出に支障を来すこともあるという。

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