「秋田の行事」を商標登録 藤田嗣治の壁画、ブランド価値保護

お気に入りに登録

 画家・藤田嗣治(1886~1968年)が描き、秋田市の平野政吉美術財団が所蔵する大壁画「秋田の行事」について、同財団は特許庁に商標登録を出願し、認められた。大壁画そのものは著作権で保護されており、作品名に関しても権利の所在が明確になったことで作品を一体的に守れるようになった。

 作品の著作権保護期間はこれまで作者の没後50年だったが、昨年12月末の環太平洋連携協定(TPP)発効に合わせ、保護期間を70年まで延長する改正著作権法が施行された。

 一方、昨年は藤田没後50年に当たり、当初は著作権が切れる可能性もあった。このため、平野財団は「このままでは作品を守り切れなくなる」として弁理士に相談。昨年9月3日に商標登録を出願し、先月4日付で登録された。

 昨年は国内外で大規模な藤田の回顧展が開かれ、「秋田の行事」を再評価する声が高まっている。

(全文 1024 文字 / 残り 653 文字)