時代を語る・矢口高雄(19)「長持唄考」が初入選

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「長持唄考」の原画((C)矢口高雄、横手市増田まんが美術館所蔵)
「長持唄考」の原画((C)矢口高雄、横手市増田まんが美術館所蔵)

 「カムイ伝」に触発されて漫画を描き、何度徹夜をしただろう。描いては行き詰まり、途中で放り投げ…。それを繰り返し、苦心の末にようやく完成にこぎ着けたのが「現代相撲考・無敵」だった。さっそく記念すべき初作品を「月刊漫画ガロ」に投稿した。でもあえなくボツになり、しばらく落ち込んだね。

 ならばと、今度は農村を舞台にした物語を描いてみた。それが昭和44(1969)年の正月に仕上がった「長持唄考(ながもちうたこう)」。この作品は、幼い娘がいろりに転げ落ちて顔半分をやけどしてしまい、将来を案じた母親が山越えの道でわが子をあやめてしまうというドラマです。

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