時代を語る・矢口高雄(22)原作の巨匠と新連載

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白神山地のミナグロ=昨年4月、八峰町の江川正幸さん撮影
白神山地のミナグロ=昨年4月、八峰町の江川正幸さん撮影

 「月刊漫画ガロ」に掲載されたアマチュア時代の作品が五つありました。最後の作品となったのは、マタギを題材にした「みなぐろ」。三日月形の白い模様のないツキノワグマを捕るとマタギを辞めなきゃいけない、というおきてをテーマに描いたドラマだった。

 みなぐろの原稿を持って上京しました。出版社を回って自分の作品に対する評価を聞いてみたいと思ったからね。最初にガロの編集長を訪ねて「銀行に辞表を出してきました」と伝えた。そしたら、おもむろに名刺の裏に何やら書き始めた。「この方は銀行を辞めて漫画の道でやっていくと決めた。どうか彼の作品を見てあげてください」と。要するに、大手出版社に推薦状代わりのメッセージをしたためてくれたわけだ。

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