阿仁にニホンジカ、マタギ「初めて見た」 県内で生息域拡大

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角を突き合わせる2頭のニホンジカ(遠藤大暉さん提供)
角を突き合わせる2頭のニホンジカ(遠藤大暉さん提供)

 秋田県北秋田市阿仁の山あいの道路に先月下旬、ニホンジカ2頭が出没し、角を突き合わせる様子が写真に収められた。シカは県内で絶滅したとされていたが、近年は各地で目撃されている。食害への懸念から関係機関が警戒を強化している中、昨年度まで目撃情報がなかった阿仁地区でも確認され、生息域の拡大が裏付けられた格好だ。

 シカの撮影に成功したのは秋田市の旅行会社社員遠藤大暉(たいき)さん(26)。先月29日午後2時ごろ、ツアー客を案内するため、車で景勝地「幸兵衛(こうべえ)の滝」へ向かっていたところ、前方に2頭のシカが現れた。

 同行していた地元のマタギ鈴木英雄さん(72)に促されて急いでカメラを構え、フロントガラス越しにシャッターを切った。2頭は角を突き合わせた後、ガードレールを跳び越えて沢沿いを駆け下り、30秒ほどで姿が見えなくなった。

 県自然保護課によると、阿仁地区ではこれまでシカが目撃されていなかった。狩猟のベテランである鈴木さんも地元で目撃したことはないという。

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