白寿の詩人・山田實さん 老健施設で意気盛んに創作

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10月に99歳を迎えた山田さん。詩作への意欲は衰えない
10月に99歳を迎えた山田さん。詩作への意欲は衰えない

 秋田市の山田實さんは「白寿の詩人」。市内の介護老人保健施設で暮らしながら詩を作り、新聞詩壇に投稿を続けている。「近頃物忘れがひどくて、耳も遠いんです」と語りながら、創作意欲は衰えることがない。

 山田さんは1920年秋田市生まれ。今年10月に99歳を迎えた。太平洋戦争では中国や南方へ赴き、仲間が次々に命を落とすさまを目の当たりにした。終戦を迎え、帰国。戦後は秋田魁新報の記者などを務めた。秋田の民俗や風習に詳しく、1985年から2006年までエフエム秋田の番組「あきた歳時記あれこれ」のパーソナリティーを担当。ユーモラスな語りが人気だった。

 新聞詩壇への投稿を始めたのは2011年ごろ。秋田の今昔や日常のこと、時には戦争の記憶を秋田弁でつづったものが多い。8月22日付のさきがけ詩壇に掲載された山田さんの詩「赤ちゃん バンザイ」を読むと、かつての暮らしが見えてくる。

手を叩きながら
 かけて行く
 
  めんこの じょっこの
   さどごの まごこの
  かんたまご

 まだれこ まだれこ
  びどろこ びどろこ
 めんこくて
  すなぶて たべたくなる
   プチュッ
 えねえね バァー

それえども
 ほんきに なって
  カジらネで タンエ

しんぺしねたてェ
 あまりしんぺへば
あだまはげるや
 
 とっくの昔 頭はげでだし

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