トナカイ飼育に最高賞 大森山動物園、6年の試行錯誤が結実

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園内の池を気持ちよさそうに泳ぐトナカイ=2018年8月
園内の池を気持ちよさそうに泳ぐトナカイ=2018年8月

 飼育動物の生活環境を豊かにする優れた取り組みを表彰する「環境エンリッチメント大賞2019」で、秋田市浜田のあきぎんオモリンの森(大森山動物園、小松守園長)のトナカイ飼育が最高賞の大賞に輝いた。トナカイが苦手な夏の暑さ対策として、水辺での放牧飼育に取り組んだことなどが評価された。

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 「動物にとって幸せな暮らしを追求したい」―。大森山動物園は、夏の暑さや歯の摩耗といった課題を解決しようと、飼育展示担当の柴田典弘さん(45)を中心に試行錯誤を繰り返し、6年をかけて水辺での放牧という飼育方法にたどり着いた。

 最初に取り組んだのが食事の改善。当時、与えていた干し草は硬すぎて歯が摩耗する原因になっていた。好みの草を探ろうとリードを付けて園内を散歩させたところ、クワの葉など柔らかいものを積極的に食べることが分かった。早速、干し草を替えると体はどんどん大きくなり、動物園での平均寿命の10年を超えて生きるようになった。

 続いて夏の暑さ対策にも取り組んだ。北極圏周辺に生息するトナカイは、気温が25度を超えると息が上がり出す。2014年10月、散歩中のルドルフ(雄、当時1歳)が園内の池へ足を踏み入れたことがあり、「水辺に行けば泳ぐのでは」と思い付いたという。

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