木材由来のボンネット、東京モーターショーで注目

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東京モーターショーで展示されたNCV(上)
東京モーターショーで展示されたNCV(上)

 京都大は秋田県立大木材高度加工研究所(能代市、木高研)などと共同で、木材繊維から作る素材・セルロースナノファイバー(CNF)を使った自動車(ナノ・セルロース・ビークル、NCV)の研究開発に取り組んでいる。試作車を東京モーターショー(10月24日~今月4日)に展示。木高研の山内秀文教授(50)=木質材料学=は「CNF100%での3次元成形技術は世界的にも珍しく、ボンネットという比較的大型の部材が作れたことは大きな宣伝になった」と話した。

 植物の主成分であるセルロースをナノ(10億分の1)メートルのレベルまで細分化した素材。紙をすく要領で成形する。鉄の5分の1程度の重さだが、5倍以上の強度があり、主に紙の原料であるパルプから作る。

 NCVプロジェクトは環境省の主導で2016年に始まった。CNFの用途開発や二酸化炭素の削減を進め、2020年に現在の標準的な自動車より約10%軽量化するのが目標だ。京都大を代表事業者に国内22の大学・研究機関・企業が参加。本県からはセルロースと水の関係を研究する木高研の山内教授と足立幸司准教授(42)=木材加工学=が加わっている。

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