仙台・八木山と大森山動物園 アフリカゾウ「おめでた」期待

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仙台市八木山動物公園から来た雌の「リリー」(右)と雄の「だいすけ」
仙台市八木山動物公園から来た雌の「リリー」(右)と雄の「だいすけ」

 仙台市八木山動物公園の雌のアフリカゾウ「リリー」(30歳)が繁殖のため、秋田市浜田のあきぎんオモリンの森(大森山動物園)にやって来て、1年が経過した。大森山にはリリーと同じ年の雄「だいすけ」がいる。現在のところ繁殖行動には至っていないが、飼育員は「だいすけとの相性は悪くない」とみている。「おめでた」を目指す取り組みを追った。

 いい夫婦の日(11月22日)にちなんだイベントが開かれた24日、ゾウの展示場の周りでは子どもたちから「だいすけー」「リリーちゃん」と歓声が上がった。2頭は干し草を長い鼻で器用に口に運びながら、時折、体を寄せ合ったりして仲の良さそうな様子を見せていた。

 ゾウは繁殖が非常に難しいとされ、大森山と八木山、盛岡市動物公園の3園は昨年6月、連携して繁殖に取り組む覚書を交わした。ペアを変えて刺激を与えようと、同年秋には大森山の「花子」(30歳)と八木山のリリーの雌同士の交換に踏み切った。動物園間のゾウの交換は全国初。リリーと花子はともに数年前から排卵が見られなくなり、子どもに恵まれていなかった。

 大森山は昨年9月25日に花子を送り出し、10月15日にリリーを迎えた。1992年からゾウを担当する山上昇さん(48)は「リリーは来園当初、不安と緊張からか落ち着かない日が続き、飼育員に対しても警戒するそぶりがあった」と話す。だいすけも長年一緒に暮らした花子以外のゾウに戸惑っていたという。「もともと慎重な性格。しばらくは遠くからリリーの様子をうかがっていた」と振り返る。

 一緒に過ごす時間が増えるに連れ、「互いのことが分かってきたのではないか」と山上さん。相手に鼻を伸ばしたり、体を寄せ合ったりする動きが見られるようになった。今春以降、だいすけがリリーの上に覆いかぶさるような行動も確認している。

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