高齢運転、安全安心に “教室”で能力と認知症点検、羽後町

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バックでの車庫入れができるか確認する参加者
バックでの車庫入れができるか確認する参加者

 近年、高齢者ドライバーの運転ミスによる事故が続発し、免許証返納を促す動きが高まっている。しかし、公共交通網が不十分な地方ではマイカーは重要な「足」。運転能力に問題がない人には安心して少しでも長くハンドルを握ってもらおうと、秋田県羽後町地域包括支援センターと同町の羽後自動車学校は昨年から共同で、70歳以上のドライバーを対象とした運転能力と認知症のチェック教室を行っている。

 教室名は「うごまちハッピー運転教室&Dカフェ」。Dは英語で認知症を意味する「dementia」の頭文字で、Dカフェは認知症予防の集いの場を指す。自動車学校の指導員による実技指導に加え、町の保健師と社会福祉士が認知症検査のプログラムを実施している。

 社会福祉士で町地域包括支援センターの伊藤和恵さん(49)が、町内で行われている認知症カフェの参加者から運転に対する不安を聞き、同校に相談したのが教室開設のきっかけ。伊藤さんは「運転が大丈夫そうなのに、あっさり免許証を返納する人もいる。運転が可能かどうか判断できる物差しが必要だと思った」と話す。

 同校の元校長で、現在は嘱託で指導員を務める教室担当の高橋繁さん(61)は「(交通の便が悪い)地域性を考えれば、免許証の必要性は高い。安心して運転するための手助けができればと思った」と語る。

 教室は昨年4月にスタート。受講料は3千円で、今年4月からは町が1回につき千円の補助を出している。これまで計9回開催し、延べ24人が参加した。

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