いるなら取りたい ハタハタ漁獲枠積み増し、厳しい経営背景

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 秋田県や県漁業協同組合などでつくる「ハタハタ資源対策協議会」は、先月26日の会合で沖合漁の漁獲枠の積み増しを決めた。1995年の禁漁明け以降、資源管理のため毎年漁獲枠を設けてきた協議会が、漁期中に枠の超過を認めたのは初めてとみられる。県漁協は沿岸漁についても状況に応じて積み増しを求めたい考えだ。背景には、漁業者の「漁獲枠の縮小が続き経営が厳しい。群れがいるなら取りたい」という要望があるが、識者からは資源量への影響を懸念する声も上がる。

 協議会は、沖合漁の本格化を控えた10月末、今漁期(9月~20年6月)の漁獲枠を昨季より150トン少ない650トンと決定。禁漁明け後、5番目に少ない水準だった。枠は沖合や沿岸に配分され、さらに漁港や漁船単位で割り振られた。

 枠が少ないのに、今季の沖合漁はまとまった水揚げが続いた。県漁協は漁獲枠に達しそうな漁業者がいるとして、先月26日の協議会で沖合漁の枠の積み増しを提案。▽1日当たり漁獲量を1200キロ以下にする▽県内漁港の沿岸漁で5トンの漁獲があれば沖合漁をやめる―といったルールを設け、枠に達した漁業者も漁を続けることが了承された。

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