遠い風近い風[十田撓子]乢越え

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ひとつの星がついてくる

あの星は、あなたの名前にしよう。

じゃあ、あの星はきみの名前にしよう。

ひとつの星に二つの名前がある

 (詩「プラネタリウム」より)

 峠(乢=たわ=)で、私は立ち止まった。昔、峠を歩く人は、もし夜になってしまったら、星を頼りにしただろうか。闇の中を進まなければならないとき、灯(あか)り一つでは心細く危険な夜道を、天空の星は黙って道連れに、時には導きとなったのだろうか。

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(全文 1260 文字 / 残り 1067 文字)

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