ハタハタ、漁協通さず流通 一部の漁師か、資源管理に悪影響

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沿岸で取れたハタハタが運び込まれる八峰町の漁港=先月27日
沿岸で取れたハタハタが運び込まれる八峰町の漁港=先月27日

 沿岸ハタハタ漁が好調な秋田県八峰町で今月、漁業者が漁業協同組合を通さず卸売業者に大量に売りさばくケースがあったとして、県漁協北部支所(同町)が対策を考えている。漁協を通さない「系統外流通」は、漁獲量に算入されず、資源管理に悪影響を与えるほか、値崩れにもつながるとされる。北部支所は漁期前に系統外流通を行わないことを申し合わせており「多くの漁師がルールを守っている中、示しがつかない」と憤る。

 北部支所によると、今期の沿岸ハタハタ漁は例年より2週間ほど早い先月27日に始まり、今月10日現在の漁獲量は約77トンで、支所に割り当てられた沿岸漁の漁獲枠の上限に達した。2017年期の3倍強に上り、週内に18年期の85トンを超える見込みだ。

 そうした中、定置網漁の一部の漁師が系統外流通をしているとの情報が今月、支所に寄せられた。

 今月初旬の未明に2度目撃した漁師によると、漁港に横付けした2トントラック1台が、水揚げしたばかりのハタハタが入った籠数十箱を積んで去った。トラックには卸売業者名が記されていたという。漁師は「資源保護のため取る量を抑えている中、許されない」と怒りを隠さない。

 系統外流通を行う背景には、漁獲が好調なため、個人に割り当てられた漁獲枠を早く満たさないようにしつつ、系統外にも販売し、収益を得たいとの思惑があるとみられる。

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