イージス・アショア:ゼロベース(上)「住宅地考慮」に大転換

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11月21日の記者会見で「住宅地からの距離が重要な考慮要素になる」と述べた菅義偉官房長官=首相官邸
11月21日の記者会見で「住宅地からの距離が重要な考慮要素になる」と述べた菅義偉官房長官=首相官邸

 新屋演習場への配備を見直す方向で政府が検討に入り、配備計画は新たな局面を迎えた。連載「盾は何を守るのか」第8部は、ゼロベースで行うとする候補地選びのあり方を考える。2回続き。

 ◇  ◇

 「住宅地が近く、多くの人が住んでいるが、大きな問題があるとは認識していない」

 防衛省幹部が秋田市民100人余りを前にこう言い切ったのは、昨年6月17日だった。

 防衛政務官が来県し、イージス・アショアを陸上自衛隊新屋演習場へ配備する計画を公表してから2週間余り。「有事の際はどの範囲の住民が避難することになるのか」「攻撃のターゲットにならないと、断言できるのか」…。初めて開かれた住民説明会では、住宅地と配備候補地の近さに不安の声が続いたが、防衛省側は問題ないという姿勢を崩さなかった。

 あれから1年半。

 防衛省が5月に公表した適地調査報告書の誤りを暴いた本紙報道と、配備反対を訴える野党統一候補の新人が自民現職を破った7月の参院選を経て、状況は大きく変わった。

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