食べて、治す(1)経口負荷試験 安全な量「命守るため」

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負荷試験を前に、体調のチェックを受ける新太君
負荷試験を前に、体調のチェックを受ける新太君

 食物アレルギーの治療はかつて、血液検査の結果を基に「除去」するのが一般的だったが、近年は医師の指導の下、原因食材を少量から食べ、段階的に増やしていく治療が注目されている。実際に食べて、症状の有無を見極める「経口負荷試験」に積極的に取り組む医療機関の一つ、秋田市の中通総合病院小児科で治療の一端を見た。

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 卵アレルギーがある秋田市の小学4年生、菅原新太(しんた)君(10)は今夏、中通総合病院(秋田市)で生まれて初めて「スクランブルエッグ」を口にしようとしていた。

 5グラム、15グラム、20グラムと3回に分け、30分おきに食べる。アレルギーの程度を見極めるための「食物経口負荷試験」だ。看護師や医師がその都度、体調を確認し、症状が出なければ「合格」となる。

 「クリアできるかな…」「大丈夫、俺はできる!」などとつぶやき、落ち着かない様子の新太君。約1年半前に受けた前回の負荷試験は、2皿目で腹痛と下痢の症状が出て中断した。

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