美大の企画展、予算なく開催めど立たず 県が経費計上見送り

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企画展の進行状況などを伝えるポスター=秋田市中通のフォンテAKITA6階
企画展の進行状況などを伝えるポスター=秋田市中通のフォンテAKITA6階

 秋田公立美術大の教授らが出展し、来年4月から横手市の県立近代美術館(近美)で予定していた企画展を巡り、県が12月県議会に関連経費の計上を見送った。開催のめどが立たない事態となっている。県は「庁内で調整がつかなかったため」と説明するが、関連イベントは既に始まっており、広報誌も一部配布済み。関係者は4月開催を断念し、計画を練り直している。

 開会中の12月県議会では県立美術館、県立博物館、近美の3館が2020年度に開催予定の各種展覧会の費用に関し、「ミュージアム活性化事業」として計4534万円の債務負担行為が設定された。しかし、近美が美大に呼び掛けて準備を進め、12月県議会での議決を求めていた展覧会の費用約400万円は盛り込まれなかった。

 展覧会の企画監修に当たった秋田美大の服部浩之准教授は「文化事業を単年度単位で予算編成している県に要請している以上、実際に予算が決まるまで、開催の根拠になるのは関係者の口約束だけ。今回の件は驚いたが、同様のリスクは今後も残り続ける」と話す。

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