縄文遺跡群の世界遺産推薦を決定 大湯、伊勢堂岱など

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大湯環状列石
大湯環状列石

 政府は19日、世界遺産条約の関係省庁連絡会議を開き、2021年の世界文化遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森、岩手、秋田)を国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦することを決めた。20日に閣議了解し、来年2月1日までに推薦書を提出。ユネスコ諮問機関による現地調査を経て、21年夏に登録が審査される見通しだ。

 国内の世界文化遺産は富士山(山梨、静岡)など19件。縄文遺跡群の登録が実現すれば20件目となる。

 遺跡群は、大小の石を同心円状に配した「大湯環状列石」(鹿角市)や、四つの環状列石を主体とする「伊勢堂岱遺跡」(北秋田市)、縄文時代を代表する大規模集落跡「三内丸山遺跡」(青森市)など17遺跡で構成。農耕以前の生活や精神文化を示す物証とされる。

 07年に4道県が世界遺産登録を文化庁に提案し、文化審議会が18年7月に国内候補に選んだ。しかし政府は自然遺産候補「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島、沖縄)の推薦を優先したため、今年7月に改めて国内候補に選ばれていた。

 推薦に当たり、遺産の英語表記の地域名を「Hokkaido and Northern Tohoku(北海道と北東北)」から「Northern Japan(北日本)」に変更する。日本の地名の知識がない海外の人にも、場所のイメージを分かりやすく伝える狙い。一方、日本語の遺産名は既に定着しているとして、当面は変更しない。

 世界遺産の登録総数は1121件に上り、登録審査は年に1国1件と制限されている。来年夏に中国・福州市で開くユネスコ世界遺産委員会では、日本が推薦した「奄美・沖縄」の登録審査が予定されている。

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