「秋田県庁靴店」27日閉店 60年で「卒業」に惜しむ声

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店の入り口にはお客さんへの鈴木さんのメッセージが掲げられている
店の入り口にはお客さんへの鈴木さんのメッセージが掲げられている

 秋田県庁の地下で60年営業を続けてきた靴店が、年内で営業を終える。「卒業です。寂しい気持ちはあるけど、いつかはやめないといけないからね」。店主の鈴木泰彦さん(67)=秋田市=は、閉店を惜しむ常連客に囲まれながら最後の師走を送っている。

 「息子の靴を買いに来たんだけど、大きいサイズはあるかな」。今月中旬、潟上市昭和の販売員田口章子さん(55)が店内で靴を選んでいた。鈴木さんの妻磨寿子さん(62)が応対し、一緒に在庫を探す。「17年くらい通っている。仕事の靴はいつもここで買っていたので、とても残念」。閉店を知って訪れたという田口さんは、そう惜しんだ。

 夫妻の店「秋田県庁靴店」は、旧県庁が秋田市中通にあった1949年に鈴木さんの父一雄さん(2007年逝去)が敷地内に開いた靴修理所が前身。59年に県庁が現在地の山王に移転した時、店も一緒に移った。

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