ひとり考:古書店 本は流れていくもの

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買い取りの相談に訪れた女性と話す工藤さん(右)
買い取りの相談に訪れた女性と話す工藤さん(右)

 激しく車が行き交う秋田市飯島の国道7号。その沿道に「灯(あかり)書房」という古書店がある。店主の工藤秀典さん(62)が1人で切り盛りしている。

 平日は工藤さんが勤めに出ているため、営業は土日のみ。このため「開かずの古書店」と呼ぶ人もいる。

 12月上旬、店の前に2人の高校生が立っていた。「入りたいけど入っていいの?」とでも言いたげに、ガラス越しにしきりと店内をのぞき込んでいる。

 「うちの店は、どうも入りづらいみたいで」と工藤さん。自らガラス戸を開けて「どうぞ、どうぞ」と2人を招き入れた。

 「学校の帰り道にあって気になってたんですけど、いつも閉まってて…。今日は開いてる!と思って来ました」と高校生。1冊100円の文庫を2冊買い、満足した顔で帰って行った。

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