遠い風近い風[畑澤聖悟]へば、ダンナさんは陰だ

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 15年前の冬のことである。

 その日私は高熱と胸の上に石臼が乗っているようなダルさに襲われ、仕事を休んで寝ていた。

 「診でもらうの。さ、行ぐよ」と、妻に言われ、なすがままに車に乗り込む。40分雪道に揺られて到着したそこは病院ではなかった。大きな民家の玄関に「○○治療院」と墨痕(ぼっこん)鮮やかな看板。玄関を通ると暖かい広間で60歳くらいのご婦人が笑顔で出迎えた。

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