食べて、治す(4)成長と焦り 「とにかく除去」先見えず

お気に入りに登録
※写真クリックで拡大表示します
「薬はちゃんと飲めてる?」。太一さんに問診する千葉医師(右)=秋田市の中通総合病院
「薬はちゃんと飲めてる?」。太一さんに問診する千葉医師(右)=秋田市の中通総合病院

 「とにかく『完全除去』しておいてください」。医師にそう告げられてから10年余りという月日を、多恵さん(45)=仮名、県央部住=は「光が見えず、つらかった」と振り返る。

 長男の太一さん(16)=同=は生後4カ月で頭皮の乳児湿疹がひどくなり、小児科を受診。「食物アレルギーが影響しているのかもしれない」と言われ、血液検査を受けると卵、乳に陽性反応が出た(乳は1歳を過ぎて摂取可に)。

 さらに7カ月の時、小麦アレルギーも発覚した。当時通っていた総合病院で指示されたのが「とにかく除去」。半年に1度の血液検査でアレルギーの程度を確認する以外、具体的な治療の提案は一向になかった。気が付けば、太一さんは10歳を過ぎていた。

(全文 1543 文字 / 残り 1236 文字)

この連載企画の記事一覧