北斗星(1月16日付)

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 JR山手線では約50年ぶりの新駅となる。注目度は高い。品川、田町両駅間に3月開業する高輪ゲートウェイ駅だ。先週上京した際に周辺を歩いた。駅舎はほぼ完成し、美しい白い屋根と透き通ったガラスの壁が存在感を示していた

▼新駅はこの夏、東北の観光発信の重要な拠点となる。東北各県と東北経済連合会などが7月中旬から約3週間、駅前に設ける「東北ハウス」と称した会場で集中的にPRする。各県の祭りや自然美が映像で紹介され、日本酒の試飲もできるという。主なターゲットは7~8月の東京五輪で来日する外国人客だ

▼東北への誘客では大手航空会社が五輪期間中、秋田空港や大館能代空港など東北6空港の発着路線で外国人に限り運賃を大幅値下げするサービスを行う。多くの外国人が東北に着目するだろう

▼民間事業者にとっては大きなビジネスチャンス。秋田市の旅行企画会社トラベルデザインは竿燈まつりが行われる8月上旬に合わせ、数十人の外国人ツアーを複数企画している。重視するのは観光地巡りではなく、農作業や山菜採り、おにぎり作りなど生活に根差した体験メニューの提供だ

▼須崎裕社長(34)は「地方に目を向ける外国人はそこでしかできない特別な体験を求めている。東京五輪は大勢の外国人に秋田の魅力を知ってもらう好機だ」と語る

▼外国人宿泊者数で全国42位と低迷している本県だからこそ、五輪を誘客への弾みとしたい。磨けば光る観光資源は多いはずである。