JAおばこ背任容疑告発 県警、地検に書類送付

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 コメの直接販売事業で巨額の未収金を抱えるJA秋田おばこ(本所秋田県大仙市)の役職員3人が背任容疑で組合員に刑事告発された問題で、県警は17日、秋田地検に捜査結果を書類送付した。地検が今後、起訴するかどうか判断する。

 告発されていた3人は、元副組合長の60代男性と元営農経済部長の50代男性、元営農経済部米穀販売課長の50代男性。

 県警によると、3人は共謀し、2015年4月1日~17年10月2日、取引先の宮城県栗原市のコメ卸売会社から売掛金が回収できなくなる可能性を認識しながら、おばこが定めるコメ販売の要綱に反し、計約2200回にわたり、あきたこまち1等米など約36万9千俵を販売。おばこに計約42億4300万円の損害を与えた疑いが持たれている。

 おばこではコメを販売する際、相手業者の売掛残高など取引内容を記す「荷渡(にわたし)承認書」を作成し、役員から決裁を得る必要があるが、3人はこの手続きをせずに販売していたという。既に公訴時効の5年を迎えた分もあった。

 背任罪の構成要件には自分や第三者の利益を図る「図利(とり)目的」と、損害を加える「加害目的」があり、県警は今回、図利目的を適用して書類送付した。どのような利益を図ったとみているかは明らかにしなかった。捜査に支障が出るとして、3人の認否も明らかにしなかった。

 また、警察は地検に書類を送る際、捜査結果を踏まえて起訴すべきかどうかの意見を付すが、この意見についても「処分が決まっていない」との理由で明かさなかった。

 県警は昨年2月14日に告発状を受理。職員や取引先など関係者60人程度に事情を聴き、おばこ側から提出された資料の精査を進めていた。

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