なぜ宮城の会社とだけ…?未収金、特異さ際立つ おばこ問題

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 コメ取引での未収金を巡りJA秋田おばこ(本所大仙市)の役職員3人が背任容疑で刑事告発された問題は、県警が17日に捜査結果を秋田地検に書類送付したことで一つの節目を迎えた。一連の問題の中でも不可解さが際立ち、組合員らが不信感を募らせているのが、宮城県のコメ卸売会社との間でのみ発生した巨額の未収金だ。

 おばこは2004年度から始めたコメの直接販売事業で、巨額の累積赤字と未収金を発生させた。適切な収支管理を怠ったことが主な原因とみられるが、約20社ある販売先の中でも、未収金に関わる宮城県のコメ卸売会社との取引は特異だった。

 03年に始まったこの会社との取引では、05年から未収金が発生している。翌年、未収金が1億円に上ったところでいったん回収したが、その後も徐々に支払いが停滞。通常であれば取引を停止してもおかしくない状況だが、なぜかこの会社へのコメ販売は続けられ、未収金は膨らんでいった。

 おばこではコメを売る際、相手業者名、販売数量、価格、売掛残高を記載した「荷渡(にわたし)承認書」を担当者が作成し、売っていいかどうかの決裁を受ける決まりになっている。しかし、この卸売会社に対してだけは荷渡承認書を作成せず、取引の適正さをチェックする機能が働いていなかった。

 また、同社との取引は、東京の商社を交えた3者による異例の形態となっていた。商社から注文を受けたおばこがコメを卸売会社に売り、卸売会社が商社に渡す流れ。代金は商社が卸売会社を介しておばこに払うはずだったが、卸売会社で支払いの流れは滞った。

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