食べて、治す(5)タイミング 攻める時と、待つ時と

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太一さんが1日おきに食べるプリン80グラムと、卵入りせんべい4枚半。卵に換算すると「15分固ゆで卵白0・18グラム」に相当。症状が出なければ、徐々に量を増やしていく
太一さんが1日おきに食べるプリン80グラムと、卵入りせんべい4枚半。卵に換算すると「15分固ゆで卵白0・18グラム」に相当。症状が出なければ、徐々に量を増やしていく

 卵や小麦にアレルギーがある高校1年生の太一さん(16)=県央部、仮名=は昨年末、病院で卵を食べる「経口負荷試験」を受ける予定だったが、取りやめた。

 それまでの経過は決して悪くなかった。血液検査の結果、食物アレルギーを示す数値は「卵白」「オボムコイド(耐熱性卵タンパク)」「小麦」「オメガ―5グリアジン(グルテンの構成タンパク)」など主な項目で軒並み下がっていた。

 では、なぜ試験をやめたのか。主治医の千葉剛史医師(中通総合病院)はこう見ていた。肌の調子を整えた上で、卵を少量でも摂取し続け、血液検査の数値が下がってきたのは好材料。だが、負荷量自体はまだごくわずかだ。ここで試験をして症状が出てしまえば、せっかく落ち着いてきたものが再燃する可能性もある。それは避けたい―。そこで「まずは自宅負荷を継続しよう」と判断した。

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