北斗星(1月23日付)

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 作曲家ベートーベンは1770年、ドイツのボンに生まれた。米国の独立宣言やフランス革命より前だ。作曲家の道を歩みながら若くして難聴になり、晩年にはほとんど聞こえない状態になった。多くの苦難を乗り越え、現在でも世界中で愛される数々の傑作を生み出した

▼そんな人生を表すような「苦しみを通って喜びに至れ」という言葉は有名だ。生誕250年の今年は各地で記念のコンサートや催しが行われる

▼本県も例外ではない。秋田市のアトリオン音楽ホールで2月23日、「合唱付き」の名で知られる交響曲第9番をメインにした特別演奏会が開かれる。プロのオーケストラとソリストを迎えて、県内のアマチュアによるアトリオン合唱団と同少年少女合唱団が出演する

▼少年少女合唱団は小学4年~高校2年の女子20人余りで構成されている。第9の合唱では大人の女性と同じパートに挑戦する

▼練習は昨年5月から週1回程度のペースで続けられてきた。ドイツ語で歌うことをはじめ、初めてのことが多かった。指導者の1人で聖園学園短大講師の櫻庭優佳さん(40)は「大人でも難しい曲をしっかり歌えるか当初は期待と不安が入り交じっていた」と語る

▼本番まであと1カ月。少年少女合唱団の頑張りに「これからどんどん完成度が高まっていくのが楽しみ」と櫻庭さん。第9の合唱は「歓喜の歌」として知られる。大人に負けず、天国のベートーベンに届けとばかりに、音楽の喜びを表現してほしい。

「第九」特別演奏会に関する詳細はこちらから

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