地方点描:メッゲルの写真[鷹巣支局]

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 「異人が毎日べこ(牛)や馬の肉を食べ、赤い血の酒を飲んでいる―」。北秋田市の国重要文化財「阿仁異人館」が外国人技師の官舎として建てられた明治初期、住民は異国の人を遠巻きに眺め、そうささやき合ったという。赤い血の酒とはワインのこと。「異人」の中には、阿仁鉱山の発展に尽力したドイツ人技師アドルフ・メッゲルがいた。21日から同館に写真が展示されている人物だ。

 メッゲルは明治政府に招かれ、阿仁鉱山の近代化を進めた。1879~82年に阿仁で暮らしたが写真や肖像画が見つからず、これまで顔は分からなかった。一昨年12月に東京在住の元大学教授市川新さん(82)が、阿仁鉱山の歴史を知ろうと異人館隣の阿仁郷土文化保存伝承館を訪れたことが、写真発見につながった。

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