雪不足、31年ぶり竹うち中止 美郷、主催者「安全のため」

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雪が少なくアスファルトや石の段差が露出したカマクラ畑
雪が少なくアスファルトや石の段差が露出したカマクラ畑

 ヘルメットをかぶった男たちが長さ8メートルの青竹で激しく打ち合う、秋田県美郷町六郷の冬の名物行事「竹うち」が会場の雪不足のため、今年は中止されることになった。24日夜、主催者の役員会で合意した。中止は、1989年に同じく雪不足で取りやめて以来31年ぶり。

 竹うちは、82年に国の重要無形民俗文化財に指定された同町の小正月行事「六郷のカマクラ」(2月11~15日)の最終日の夜の行事。六郷地区の住民が旧羽州街道を境に南軍、北軍に分かれ、竹で打ち合って争う。

 同じカマクラ行事で、竹うち会場で松飾りなどを一挙に燃やす「どんと焼き」も中止する。住民の願い事が書かれた紙を燃やす「天筆焼き」は大幅に規模を縮小して実施する方針。

 主催の「六郷カマクラ保存会」(岩屋朝徳会長)によると、竹うちを中止するのは、会場である秋田諏訪宮前の広場「カマクラ畑」(約3200平方メートル)の積雪が24日現在5センチしかないため。地面のアスファルトや石の段差が露出。雪が無い状態で竹うちをすると、参加者が転倒時にけがをする危険が高いと判断した。

 どんと焼きを安全に行うには、50~60センチの積雪が必要だが、大量の雪を他市町村から運ぶ予算はないという。

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