秋田市郊外集落、維持に危機感 まち集約化「切り捨て怖い」

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坂の上から集落を眺める仁別町内会の三浦会長。「人口減により空き家も増えてきた」と話す=秋田市仁別
坂の上から集落を眺める仁別町内会の三浦会長。「人口減により空き家も増えてきた」と話す=秋田市仁別

 県都・秋田市の67地区(大字別)のうち、2019年までの10年間で人口が減ったのは8割超に上る55地区だったことが、秋田魁新報社のまとめで分かった。人口動態を地区ごとにみると、増えている所と減っている所の「格差」が大きいことが、市の統計から判明。周辺部では人口減少が急速に進み、住民はコミュニティーの維持に危機感を募らせている。

 市北東部の山あいに集落を形成し、約50世帯が暮らす仁別地区。市内を大字別に分けた67地区では、10年間の減少率がマイナス26・7%で最も高かった。2019年10月時点の人口は121人で、このうち65歳以上が65人。10年前に37%だった高齢化率は、54%まで上昇した。

 「今後、人口が増える要素はないのではないか」。仁別町内会の三浦秀美会長(69)が嘆く。

 もともと町内を7班に分けていたが、見回り活動などの人手が確保できず、2年前から3班に再編した。三浦会長は「地区の人口減に打開策はないと思う。今は何とかしているが、10年後に人口が半分くらいになったらどうするか」と表情を曇らせた。

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