モーグルW杯開催は? たざわ湖スキー場に雪搬入【動画】

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コース設営に使うための雪が続々と運び込まれたたざわ湖スキー場の駐車場。後方にあるのがW杯たざわ湖大会の会場となる黒森山コース
コース設営に使うための雪が続々と運び込まれたたざわ湖スキー場の駐車場。後方にあるのがW杯たざわ湖大会の会場となる黒森山コース

 来月22、23日に秋田県仙北市のたざわ湖スキー場で開催予定のモーグル国際大会「2020FISフリースタイルスキーワールドカップ(W杯)秋田たざわ湖大会」が、雪不足に直面している。開催に向けて市は28日、コース設営に使う雪の運搬を始めた。大会1週間前には同じコースで全日本選手権が予定されており、市や県、県スキー連盟などでつくる大会組織委員会は31日に両大会を開催するかどうか判断する。

 W杯たざわ湖大会は15年から開催。毎年、国内外からトップ選手が集い、世界最高峰の技を競い合う。昨年は期間中に主催者発表で延べ1万人近い観衆が訪れた。最大斜度33度の黒森山がモーグルに向いているとして大会誘致を進めた県や市は、同スキー場を「モーグルの聖地」としてPRしている。

 事務局の市によると、例年1月下旬にはジャンプ台などの設営が始まっているが、今年は雪不足で圧雪車でコースを慣らしただけ。大会開催には圧雪状態で積雪30~50センチは必要だが、現在は10~30センチにとどまっている。

 黒森山では、W杯前週の来月15、16日に同スキー場初となるフリースタイルスキーの全日本選手権モーグルを開催予定。遅くとも来月上旬にはW杯も含めて大会開催の可否を決める必要があるという。

 このため、市はスキー場周辺の雪を黒森山に運び、コース設営に使う方法を検討。28日から試験的に近くのスキー場駐車場にある除雪した雪を、4トントラックで黒森山の隣りにある管理センター脇に運ぶ作業を始めた。作業は29日も続け、30日に黒森山の麓に仮置きし、圧雪車で少しずつコース上部へ運ぶ予定。

 ただ、必要な雪の量が分からないため、市は一連の作業結果を踏まえた上で、今後の運搬計画を決める。市教育委員会スポーツ振興課の伊藤聡課長は「雪の状態が良く、量を確保できればコース設営はできそうだ。状況を見ながら雪の運搬態勢を検討し、開催に向けてベストを尽くしたい」としている。

 一方で、懸念材料が今後の天候だ。気象庁によると、29、30日の本県は雨ときどき雪の予報。スキー場周辺で雨が降ればコースを含めて雪が解ける可能性もあり、余談を許さない状況となっている。

 県スキー連盟副理事長でコース設営責任者の田口晶英さん(69)=同市田沢湖=は「こんなに雪が少ないのは初めての経験だ。周辺には必要な量の雪があるし、雪質もいいが、雨でほとんど解けてしまうようなことがないか心配だ。雪が降ってくれればいいのだが」と話した。

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