北斗星(1月31日付)

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 「あの人が世話を焼いてくれたから、今の家庭がある」。職場の同僚男性が以前、感謝の言葉を口にしていた。あの人とは、仕事を通じて知り合った年配の女性。同僚は仕事に忙しくて出会いが少なかった30年ほど前、お見合いを勧められた

▼そんな後押しによって交際を始め、結婚したという人は少なくないだろう。県や市町村などが運営する「あきた結婚支援センター」では、人工知能(AI)が役割の一端を担うことになった

▼登録会員はスマートフォンやパソコンの画面上で、暮らし方などさまざまな価値観に関する100を超す質問に答える。すると、過去の15万組に及ぶデータを基にAIが相性の良いタイプを会員の中から探し、選び出した会員のプロフィルを原則、毎週1回1人ずつ「紹介状」と銘打ってメールで届ける仕組みだ。来月中に運用開始となる見込み

▼センターは秋田、大館、横手の県内3市に事務所を置く。会員は従来通りそこに足を運び、職員に相談しながらお見合い相手を選ぶこともできるが、忙しくてなかなか事務所に行けないという人には新システムが有効だと県の担当職員。「AIの力を借りながら少しでも出会いを増やしたい」と語る

▼埼玉県の「出会いサポートセンター」は、このシステムを1年以上前から運用している。結婚に至った30組のうち、半数以上がAIの紹介によるものだという

▼AIが人と人との出会いを手助けし、結婚につなげていく。これも時代の要請か。

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