県内大学の研究から[国際教養大・橋本洋輔助教]発達性読み書き障害

お気に入りに登録
※写真クリックで拡大表示します
日本語での教科学習に苦手がある中学生を自宅に招き、一緒に勉強する橋本さん
日本語での教科学習に苦手がある中学生を自宅に招き、一緒に勉強する橋本さん

 どんなに練習しても、字を書けるようにならない。字の形を思い出せない。すらすらと音読できない―。このような症状は「発達性読み書き障害(発達性ディスレクシア)」と呼ばれる。知能に問題はなくとも、読み書きだけが難しい発達障害の一つ。英語圏に多いとされ、過去には米俳優トム・クルーズさんが自ら発達性ディスレクシアであることを明かしている。

 衝撃的なデータがある。日本の小学生の約8%は発達性ディスレクシアの可能性があり、30人学級だとおよそ2人になる―。NPO法人LD・Dyslexiaセンター(千葉県)の理事長を務める宇野彰・筑波大元教授の調査研究によるものだ。

 だが、障害について日本では広く知られていない。「8%というのは、明確に診断できるくらい症状が顕著な子どもたち。そこまでではなくとも読み書きに困難がある子どもを入れると、もっと膨らむ。その子たちが『勉強が嫌いな子』『頑張りが足りない子』と見られている恐れがある」。発達性ディスレクシアの研究や当事者支援に取り組む国際教養大の橋本洋輔助教(40)は指摘する。

(全文 2131 文字 / 残り 1674 文字)

この連載企画の記事一覧