ひとり考:社長 私にできる「何か」を

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工場でベテラン社員と話す社長の松原朋子さん=秋田市土崎港
工場でベテラン社員と話す社長の松原朋子さん=秋田市土崎港

 大型トラックで運び込まれる「廃材」は宝の山だ。不要になったエンジン、バッテリー、ケーブル…。捨てればごみだが、生かせば貴重な資源になる。

 ここは秋田市土崎港の「道儀(みちよし)商店」(社員30人)。廃材を解体し、金属を取り出して販売している。社長は松原朋子さん(59)。2015年12月、夫の久夫さんが亡くなって後を継いだ。それまでは専業主婦だった。

 〈代表取締役社長 松原朋子〉。夫の葬儀の日、営業部長から刷りたての名刺を渡された。葬儀には取引先の人たちも参列していた。借入金もあった。創業者の家族として、考える間もなく社長になった。

 「ポン、とその場に落とされた感じで。現場はベテラン社員たちがこれまでと同じように動かしてくれている。だったら私は、社員の邪魔にならないようにしよう。そんな気持ちでした」

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