時代を語る・鈴木英雄(10)クマには薬の役目も

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焼いたクマの骨。捻挫に効くとされ、粉にして湿布にした
焼いたクマの骨。捻挫に効くとされ、粉にして湿布にした

 クマのいろいろな部位はかつて、薬や滋養強壮剤のように考えられていました。内臓や血、骨を焼いたものとかですね。病気で体の弱った人、産後の肥立ちが悪い場合など頼りにされました。肉だって食べると元気になるとか、子供が授かりやすくなると言われました。それには阿仁の土地柄や歴史が深く関わっているようです。

 私が物心ついた頃、この辺りに木材を運ぶトロッコは通っていましたが、林道すらなくてね。「秋田のチベット」と言われたようです。「交通の便が悪い」という表現では足りなかったんでしょうね。

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