ピンクモジャ:わげしゅう躍動! 大阪・横浜で連勝

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ピンクモジャのアウェー・ブースター通信(33)

 起きて、通勤の山手線で、そしておやすみ前に。この1週間、動画サイトでハピネッツの劇的勝利を何度おかわりしたことか。4点差で負けた第1戦の悔しさをスカッと晴らした大阪エヴェッサとの第2戦。我慢に我慢を重ね、最終クオーターに爆発的な得点力を見せつけた横浜ビー・コルセアーズ戦。勝ち星も昨シーズンの勝利数(17勝)に到達し、少しほっとしています。どちらの試合も勝利を支えたのは新加入の「わげしゅう」でした。

影武者作戦はいかが

 大阪戦でプロデビューを飾った大浦颯太選手(日体大)は、合流後間もないとは思えないほどの活躍を見せてくれました。華麗なパスワークで敵を翻弄する姿が、連敗で落ち込むブースターの目にどれだけまぶしくうつったことか。特に第4クオーター開始直後に顔でフェイクを入れたパスは圧巻でした。ブースターの間では顔が中山拓哉選手にそっくりと話題ですが、昨季まで秋田に在籍していた小野寺祥太選手(現・琉球ゴールデンキングス)に似た雰囲気もあり、あの負けん気の強さを思い出します(元巨人の山口俊投手も若干入っている気がします)。ここでひとつ、私は提案したい。大浦選手の背番号を「3」から「12」(西野選手に交換をお願い。もしくは福岡へレンタル中の今川選手から借りて「11」)に変更するのはいかがでしょうか。相手が中山選手(背番号17)と見間違うことを期待して、です。大浦選手を中山選手の影武者的に使い、2人ついたところを中山選手がフリーでレイアップ!そんな作戦が成功するかもしれません。

 横浜戦では特別指定の多田武史選手(拓殖大)が躍動。持ち味であるスリーポイントシュートを4本沈め、横浜を突き放す原動力となりました。加入前からチームに同行し、アウェー戦にも姿を見せていた多田選手。昨年クリスマスのアルバルク東京戦ではたまたま私の右後ろに座っていたのですが、どんな展開になってもコートをまっすぐに見つめる姿が印象的でした。私とブースター仲間はそっとしておきつつも秋田の熱いブーストを知ってほしくて、通常比150%で声援を送っていたのですが、これは伝わったのでしょうか。入団の決め手の1%くらいに貢献できていれば嬉しいです。

 もう一人のわげしゅう、西野曜選手(専修大)は今のところなかなか出場機会に恵まれていませんが、2019年インカレの得点王だけに期待は高まるばかりです。このスーパー三羽烏を獲得した今のハピネッツを思うと、家でも頬がゆるみっぱなしです。こんなにいい子たちに恵まれる年があるなんて。そんな私を見て夫(阪神ファン)は「毎年開幕前はおれもそう思ってる。落ち着け」と笑うのですが、今ぐらい幸せな気持ちに浸らせてほしいものです。

 大阪戦では、エヴェッサのホームアリーナである「おおきにアリーナ舞洲」を初めて訪れました。滋賀のウカルちゃんアリーナも近江商人の心意気を感じるアリーナでしたが、このおおきにアリーナも名前の通り、ナニワの商人道を体現するような空間でした。ゲームプログラムを受け取って感じたのはスポンサーのチラシの厚み。そう、大阪の強みはなんといっても営業力で、2018−19シーズンの営業収入は、秋田の2倍以上である13億円にのぼるのです(もちろん人口がまったく違うので単純に比較はできませんが)。

アリーナグルメはアプリで出前

 アリーナグルメもアプリで注文すれば10分以内に席まで届けてくれるというので、早速注文してみました。塩味のから揚げをオーダーしたところ、3分後にお兄さんが走ってきて「すみません!塩味が品切れで醤油でいいでしょうか!?」。そこは電話でええがな!無事に届いたから揚げ、熱々でめっちゃジューシーでした。別の店舗のから揚げも食べてみたのですが、容器のふたをめくってびっくり。ふたの裏に電報会社のマンガ広告が載っていました。ここまで追いかけてアピールしてくるとはさすがです。

 帰りに乗ったタクシーの運転手さんも「栃木や千葉なんかの人気チームの試合は混むから気を付けている」「観客2,800人以上が一つの目安や」と非常に研究熱心な方でした。自分自身はBリーグファンではないけれども、試合の経過は常にチェックし、順位や人気カードの対戦日程を頭に叩き込んでいるとのことで感心しました。人気チームの中に秋田の名前が出てこなかったのは少し寂しかったです。

 ナニワの商人道を表す「商は笑なり」という言葉があります。買い手と売り手、双方が笑顔になってこそ商売は成り立つという意味ですが、おおきにアリーナはそんな「笑売精神」を感じさせてくれるアリーナでした。試合前はものまね芸人や大阪桐蔭高校の吹奏楽部といった多彩なゲストで盛り上げ、フリースロー成功時にはスポンサー企業名を呪文のごとく連呼。ユーモラスでありつつ、しっかりと観客の心をつかもうとしていることが伝わってきました。私が気に入ったのは2日目のゲスト「オバチャーン」。自称平均年齢66歳の大阪のパフォーマンス集団です。ボールを持ったオバチャーンたちが「大阪なめたらアカンで」と吠える謎のポストカードをもらいましたが、正直使いどころが分かりません。とりあえず思い出にとっておきます。

 チームは次節の琉球戦後にバイウィークに入りますが、大阪・横浜で作った上昇気流に乗り続けたいところです。琉球は西地区の強豪チームであり厳しい試合展開になると思いますが、まずは鉄壁のディフェンスからリズムを作り、オフェンスで躍動することを期待しています。きっとわげしゅうたちが、チームにさらなる勢いをもたらしてくれることでしょう。わげしゅうの皆さん!ORAHOのこと、よろしく頼むすな!

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