ひとり考:15歳 人とつながり生きる

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自宅で過ごす大地さん。後ろにあるのが補助的に使っている人工呼吸器だ
自宅で過ごす大地さん。後ろにあるのが補助的に使っている人工呼吸器だ

 佐藤大地さん(15)=秋田市=は、秋田きらり支援学校中学部の3年生。脳性まひなどのため、声を出したり、自力で起き上がったりすることはできない。だが周囲との会話に反応し、まばたきや舌を動かすことで相づちを打つ。興味がない話題の時は目をつぶっている。

 「私に対しては、ずっと反抗期です」と母の奈都美さん(39)は言う。大地さんの喉にたまったたんを吸引するため鼻から管を入れようとすると、時には手足をばたばたさせて「嫌だ」と意思表示する。母には、気持ちをぶつけやすいのだ。

 父の大輔さん(40)は「あいさつを大切に」とよく大地さんに伝える。「『人と会ったらちゃんと目を合わせなさい』と言っています。年相応に厳しくしているつもりです。でも、割と外づらはいい子なんですよ」。15歳は、難しい年頃だ。

 ◇  ◇

 一家は大地さんが3歳の時、県北から秋田市に転居。秋田きらり支援学校に入学し、4年生までは普通に通学していた。

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