時代を語る・鈴木英雄(18)独特な山刀手に旅へ
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かつて阿仁から出発、東日本を中心に各地に旅して定着した「旅マタギ」が、家を出る時に所持したのは火縄銃でも「やり」でもなく、ナガサ(山刀)だったそうです。ナガサは、ナタの先端をとがらせたようなマタギ独特の片刃の刃物です。
マタギはこれでいろんなことをします。仕留めた獲物を解体したり、木の枝を切ったりね。うちには代々受け継がれ、国の重要有形民俗文化財に指定されたナガサがあります。