迷子のインコ、住所話し無事飼い主の下へ 2週間ぶり

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約2週間ぶりに飼い主の下に戻ったクリンちゃん
約2週間ぶりに飼い主の下に戻ったクリンちゃん

 秋田県警が昨年1年間に取り扱った落とし物の中に、一風変わった事例がある。迷子になった1羽のインコだ。秋田市に住む動物好きの夫婦に保護され、約2週間後に飼い主の下に戻ることができた。どうして飼い主が分かったのか。セキセイインコのクリンちゃん(雄、1歳半)の特技がきっかけだった。

 逃げた翌日、クリンちゃんは自宅から約500メートル離れた中古車販売店に迷い込み、工場部分の一角で羽を休めていた。「よほど疲れていたのか、飛ぶのをやめて台の上に止まると、あとはじっとしていた」。店長の田口彰悦さん(71)=同市御野場=が振り返る。

 田口さんの妻克子さん(65)は大の動物好き。1週間ほどたつと、クリンちゃんは元気を取り戻した様子で肩に乗ったり、言葉を覚えるインコらしくこれまでに聞いた言葉を発したりするようになった。しかし、番地まではなかなか言ってくれない。大まかな住所と「サトウ」というヒントだけでは飼い主にたどり着けない。番地まで言ってくれないものか。そう思いながらさらに1週間たったある日、事務所で仕事中の克子さんの背後で突然、クリンちゃんが番地までの全ての住所を言った。

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落とし物は11万件、返還1割にとどまる

 昨年1年間で県警に届けられた落とし物は11万711件で、前年から6389件(5・5%)減った。持ち主に返還されたのは1万1754件と1割程度にとどまっている。

 落とし物の内訳は、運転免許証やキャッシュカードといった証明書類・カード類が3万3908件と最も多く、次いでハンカチなどの生活用品類が1万7621点、名刺や割引券などの書類・紙類が1万4624点など。現金は8929万円だった。

 動物の届け出は304件あり大半が犬。猫や亀のほか、イグアナなどもおり、このうち200件が飼い主に返された。