奨学金滞納2億4千万円、10年で2・8倍に 県育英会

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県内の高校で行われた奨学生証授与式=18年7月12日
県内の高校で行われた奨学生証授与式=18年7月12日

 高校生や大学生らに学費を無利子で貸す公益財団法人秋田県育英会の奨学金の返還金滞納額が増えている。2018年度末時点の滞納額は2億4218万円で、10年前(08年度末)の約2・8倍。就職後の所得の伸び悩みが一因との指摘もある。県育英会は「奨学金制度は、奨学生からの返還金などを原資に維持している。学びたい子どもを支えるため、奨学生はしっかりと次世代にバトンをつないでほしい」と返還を呼び掛ける。

 経済的理由で就学困難な県出身者を対象とした県育英会奨学金は、高校生向けの高校奨学金と、短大・大学生向けの秋田育英奨学金に大別される。支払いが3カ月滞ると滞納扱いで、18年度の滞納額は高校が1億430万円(滞納者531人)、短大・大学が1億3788万円(同331人)だった。

 特に高校の滞納額増加が顕著で、08年度(727万円)の約14・3倍に膨らんだ。高校奨学金の利用者に県育英会が14年度に実施したアンケートには、「手元に残る給料が少なく、返還が苦しい」「高校、大学とも奨学金を利用したため、返還が大変」などの切実な声が寄せられた。

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