白神由来の酵素、高血圧治療に効果 新型肺炎治療薬に期待

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白神山地の微生物由来の酵素に病気の治療効果があることを突き止めたと発表する久場教授(左から2人目)ら
白神山地の微生物由来の酵素に病気の治療効果があることを突き止めたと発表する久場教授(左から2人目)ら

 秋田大学大学院医学系研究科の久場敬司教授らの研究グループが、白神山地の土壌から採取した微生物の酵素「B38-CAP」に、心不全や高血圧の治療効果があることを突き止めた。新型コロナウイルスによる重症肺炎の治療薬開発につながる可能性もあるという。久場教授ら5人が27日、秋田大医学部付属病院(秋田市)で記者会見し発表した。

 久場教授らによると、B38-CAPの研究は5年ほど前に始まった。県総合食品研究センター(同市)などが白神山地で採取したB38―CAPを遺伝子解析したところ、人体由来の酵素「ヒトACE2」と構造が似ていることを発見。ヒトACE2は心不全や高血圧の症状を改善する効果があり、これを長年研究してきた久場教授に相談したことがきっかけとなった。

 その後、秋田大を中心に実験を重ね、悪玉物質を分解して血圧を下げたり、心不全の症状を改善したりといった治療効果を確認。ヒトACE2と同等の機能があり、毒性がないことも分かった。

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