県内大学の研究から[県立大木高研・足立幸司准教授]木材の3次元変形

お気に入りに登録
※写真クリックで拡大表示します
県立大木材高度加工研究所・足立幸司准教授
県立大木材高度加工研究所・足立幸司准教授

 木の風合いを生かしながら、座るとグニャリと変形し、立つとじわじわ元の形状に戻っていく―。目指したのは、低反発ウレタンのような不思議な座り心地のベンチだ。鍵になるのは、木の薄板をアクリルゴムなどの柔らかな接着剤で貼り重ねた特殊素材。名付けて「やわらかい木」。開発したのは、県立大木材高度加工研究所(木高研、能代市)の足立幸司准教授(43)=木材加工学。「『これ、木でできたらいいよね』という分野に技術で応えていく」ことをモットーに、木材の「3次元変形」について研究している。

 やわらかい木は、薄板を完全に固定させるのではなく、力を加えると1枚1枚がずれる構造。これにより独特の座り心地が実現できるという。薄板に用いる樹種や厚さ、シリコン系やポリエステル系といった接着剤の組み合わせ次第で素材の柔らかさを自在にコントロールできるのも特徴だ。

(全文 1581 文字 / 残り 1212 文字)

この連載企画の記事一覧