北斗星(3月5日付)

お気に入りに登録

 この冬は記録的な暖冬少雪となった。県内ではつい最近まで「雪が少ないですね」という会話があいさつ代わりだった。雪かきや雪下ろしが少なくて済むのは助かったが、衣料品など冬物商品の売れ行きが落ち、商売が振るわなかった業者も多い

▼追い打ちをかけるように、大きな影響を及ぼしているのが新型コロナウイルスによる肺炎だ。感染拡大がやまないのを受け、政府はイベントの中止や延期など自粛を呼び掛け、小中高校などの一斉の臨時休校を要請。県内でもスポーツや文化関係のイベントの中止などが続き、学校からは子どもたちの姿が消えた

▼相手は目を凝らしても見えないウイルスだけに厄介だ。どこで感染するか分からないとの不安がイベントや会合、旅行などを見合わせる動きに拍車を掛けている。こんな状態が長引いたら死活問題にもなりかねない

▼例年なら送別会や年度末の会合でにぎわうホテルなど宴会場は予約の取り消しが相次ぎ、悲鳴を上げている。学校の一斉休校が決まってからは、教職員らの送別会の中止が目立つという。訪日外国人客をはじめ宿泊のキャンセルも相次いでいる。売り上げへの影響は深刻だ

▼政府が国内感染拡大を阻止するための正念場として自粛を要請するのは今月半ばまで。短期間ならしのげるかもしれないが、今のところ感染拡大が収まる見通しが立たないのがつらい

▼「花見や大型連休の時期までに新型肺炎が終息してほしい」。関係者の声は切実である。