時代を語る・川村忠(7)人生変えた会社経験
会員向け記事
お気に入りに登録
せっかくもらった大学進学の機会です。学んだことを生かさない手はないと思いました。いずれは秋田で魚屋を継ぐにしても、武蔵工大(現東京都市大)建築学科を卒業してしばらくは、建築関連の仕事に就くことにしました。
最初は秋田に就職先がないか探しました。でも、どうしても見つかりません。大手ゼネコン(総合建設業)の秋田支店に目を付け、大学の教授に相談したら「君の成績では推薦なんかできないよ」とけんもほろろ。助手の女性も「それ以上お願いしても、らちが明きませんよ」って顔をしているみたいで、小憎らしかったのを覚えています。