「不登校の経験を財産にして」 フリースクール指導員が講話

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 不登校の子どもたちは何に悩み、どんな支援を望んでいるのか―。不登校の児童生徒への対応をテーマにした勉強会が先月29日、秋田市文化会館で開かれた。仙台市の「フリースクールだいと」で指導に当たる和田啓人さん(26)=秋田市出身=が講話し、「不登校の経験を財産にしてほしい」と呼び掛けた。

 和田さんは宮城県の大学を卒業後、2016年に同スクールに就職。高校教員免許(保健体育)や放課後児童支援員、民間資格の「教育カウンセラー」「不登校訪問専門員」などを生かし、子どもたちを支援している。

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不登校「親のせいではない」

 子どもが学校へ行けなくなった時、自分を責めてしまう親もいる。和田さんも保護者から「私の育て方が良くなかったのではないか」という悩みや相談を受けることがある。そんな時は「親のせいではない」と相手に伝えている。
 和田さんは、不登校に「なった」とは言わず、不登校に「なれた」という表現をし、こう語った。

 「不登校になれたということは、保護者が子どもたちに温かなアプローチをしてくれた証拠です。安心して休める場所を保護者が提供してくれなければ、不登校になることだってできないのだから」。参加者たちが、静かにうなずいた。

不登校27%増え931人 県内小中学校・18年度

 文部科学省の調査によると、2018年度の県内小中学校の不登校者数は931人。前年度に比べ27.4%(200人)増加した。校種別に見ると、小学校が42.8%(62人)増の207人、中学校が23.5%(138人)増の724人だった。

 【フリースクールだいと】 2004年に開校した民間教育機関。中等部、高等部、大学部のほか、学童保育の役割も持つ小学生対象の「児童クラブ」を開設。学習面だけでなく、進路指導や心理面、対人スキル向上など多岐にわたる支援を行っている。

 高等部は通信制高校と連携しており、高校卒業資格が得られる。また大学部は通信制大学の「星槎(せいさ)大学」のサテライトカレッジとして設置されており、四年制大学卒業資格が得られる。

 同スクールは転・編入学や教育相談、見学などに随時応じている。問い合わせは同スクールTEL022・249・4023