時代を語る・川村忠(9)水も漏らさぬ工程表
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昭和50(1975)年、埼玉県の東京都寄りにある川口市で、巨大な団地建設に携わったことがあります。14階建ての集合住宅6棟、入居総数は2千世帯近く。これほど大きい建物は住居用であれ、事務所用であれ、今でも秋田にはありません。
全体の作業は三つに大別されます。建築資材の運び入れ、集合住宅の建設、それと近隣住民への説明と理解を得ることです。これほど建物の規模が大きくなると、関係業者が多数に上ります。発注主を座長に業者代表が一堂に会する企画調整委員会を設けることになります。