北斗星(3月28日付)

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 人類はさまざまな感染症との闘いを繰り返してきた。世界に深刻な事態を引き起こしてきたものが多数ある。今は医療が発達しているが、人の移動で瞬時にウイルスが拡散してしまう。大きな脅威である

▼新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、東京五輪・パラリンピックは1年程度延期と決まった。中国・武漢でその存在が確認されてから約2カ月半。感染者は世界各国で増え続けており、予定通り行うのは無理だったと言える

▼だが五輪の延期は史上初。現場の動揺は大きい。バドミントン女子ダブルスの永原和可那、松本麻佑組(北都銀行)は金メダルの有力候補。世界選手権を2連覇し、最も脂が乗った状態で五輪を迎えられるはずだった。今後の代表選考はどうなるのか。気が気でないだろう

▼カヌー・スラローム女子カナディアンシングルの佐藤彩乃選手(秋田病理組織細胞診研究センター)は県勢で唯一代表に決まっていた。現在はスロベニアで練習中。仲間と励まし合いながらコンディション調整に万全を期す

▼五輪は4年に1度だけに、選手によってピークの巡り合わせがある。今夏に照準を合わせてきたのが延期となったことで、下り坂になる選手もいれば逆に伸びる選手も出てくる。調整の難しさは選手が一番よく知っている

▼何はともあれ、中止にならなくて良かったと前向きに受け止めたい。これからのトレーニングは容易でないと想像がつくが、気持ちを切り替えて目標に向かってほしい。

秋田魁新報電子号外

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