始まる鹿角新電力(1)設立の狙い 電気料、地域内で循環

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かづのパワーの設立会見で決意を述べる児玉市長(中央)=昨年7月、鹿角市花輪
かづのパワーの設立会見で決意を述べる児玉市長(中央)=昨年7月、鹿角市花輪

 鹿角市などが出資する地域電力小売会社「かづのパワー」(竹田孝雄社長)が4月1日から市役所や小中学校など32の公共施設に電力の供給を始める。会社は市のほか、金融機関、地元企業が出資して昨年7月に設立され、売電に向けた準備を進めてきた。県内初となる自治体出資型電力会社の本格始動に合わせ、設立の狙いや売電方法、課題を探った。

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 「水力、風力、地熱など多くの発電所があるのにどうして停電の復旧が遅れたのだろう」。かづのパワー設立の原点は、市民のこんな疑問の声からだった。

 2011年3月11日の東日本大震災。鹿角市は震度4の揺れを観測した。住宅倒壊の被害はなかったものの、大規模停電が市民生活を混乱させ、市内約1万3千世帯に明かりが戻ってきたのは翌12日夜だった。停電の復旧には送電設備の点検などに時間を要したが、震災をきっかけに市民の間で地元の発電所が注目されるようになった。

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