WEB独自:「もっと苦しい1年が来る」 ナガマツ、五輪へ練習再開

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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3月中旬から自主トレーニングをしていたバドミントン女子ダブルスの永原和可那、松本麻佑組。1日にチーム練習に復帰し、1年延期となった東京五輪に向けて動きだした。報道陣とのやり取りは次の通り。

 ―久しぶりの練習に臨んだ。

 永原 2週間もバドミントンできなかったのは競技を始めてから初めて。バドミントンできるのが幸せだと思ってラケットを握った。

 松本 こんなにラケットを握らずにいるのは初めての経験だった。きょう久しぶりにバドミントンをしてみてやっぱり楽しかった。もう一度原点に帰ってできたのはよかった。

 ―全英オープンを振り返ってほしい。

 永原 全英オープン自体もそれ以降の大会も開催できるかどうかという状況の中、開催が決まった全英オープンに懸ける思いは強かった。目指す結果では終われなかったが、課題は見えた。次の試合まで間隔が空くこの期間に課題と向き合って力を付けたい。

 松本 二人とも全英オープンが五輪レースのキーポイントになると思っていた分、ベスト8で終わって悔しい。課題はたくさんあるので、今は一つずつ詰めていければと思う。

延期は覚悟していた

 ―東京五輪の延期はどのように受け止めたか。

 永原 2週間の自粛の最中に延期が確定した。それまでも延期の可能性が高いというニュースを見ていて、そう思って準備していた。焦ることはなく、決まったことで安心できた。

 松本 延期は覚悟していた。そうならざるを得ない状況だと思っていた。

     松本選手は練習中に笑顔も

 ―五輪レースはどうなるか分からない状況だが、東京五輪でどのような結果を残したいか。

 永原 五輪まで1年間準備する時間ができたが、今すぐ試合があるわけではない。今後の新型コロナウイルスの感染状況もどうなるか分からないが、練習できることに感謝し、一日ずつ地力を上げていきたい。東京五輪で金メダルを取る目標は延期になっても変わらない。1年間ぶれずに頑張って行きたい。

 松本 日本A代表に入ってから長期間、自分の体を調節することができていなかった。この機会をものにできないと強くなれない。モチベーションを上げるのは難しいが、自分との戦いで気持ちをしっかり持って毎日練習していく。東京五輪での金メダルという夢は変わっていない。1年後に向けてしっかり準備したい。

これからは…「我慢の年」

 ―1年間で向上していきたい部分は。

 永原 五輪レースの中、精神面でぶれることがあると感じた。五輪を見据えるともっと緊張があると思うので、打ち勝てるように強い気持ちを作りたい。

 松本 深く考え過ぎずリラックスして一日一日を臨みたい。身体面で他の選手より劣るものはあるのでしっかり整え、技術面も二人で向上していきたい。

      ラケットを振って感触を確かめる永原選手

 ―ここからはどのような1年になるか。

 永原 昨年の五輪レースのスタートから1年間勝負する思いでやってきた。だが1年延期になり、もっと苦しい1年が来る。さらにこの1年で成長した姿を五輪の舞台で見せたい。

 松本 我慢の年になる。この先、練習できる状況でなくなったとしても、やれることをひた向きに頑張り、結果につながるように粘り強く取り組みたい。

 ―久しぶりにラケットを握ってどうだったか。

 永原 楽しかったが、2週間ぶりで体力的に落ちていると感じた。今後はけがにも気を付けながら頑張りたい。

 松本 ラケットを振るのも、人に会うのも、笑ったのも久しぶりで楽しめた。

 ―2週間自宅待機したが、どういった意識で個人練習していたか。

 永原 シャトルを打てないので、外でランニングしたり、家の中でできるトレーニングやったり。今の状況でできることを最大限やると意識して毎日過ごしていた。全英オープンが終わって自分のフィジカルで足りない部分を課題として持っていたので、そこを意識して取り組んでいた。

 松本 一人でやるのはなかなかモチベーションを保つのが難しくて、妥協しそうになることも何度かあった。もう少しでバドミントンができると思いながら毎日過ごしていた。

感染予防のマスクを着用し、報道陣と距離を取って取材に応じる永原(左)、松本両選手

秋田県民へ、北海道民へ「頑張りを見せたい」

 ―秋田県民へ伝えたいメッセージは。

 永原 全英でしっかりいい結果を残して五輪を確定させられたらよかった。残りの五輪レースもどうなるか分からず、五輪も1年延期になったが、自分たちの目指すところは変わらない。また1年間2人でしっかり頑張るので、私たちと一緒に戦ってくれたらうれしい。

 秋田に来てから7年目になった。第二の地元というほど住み慣れていて、家で過ごせる時間は一番安心して落ち着ける。それは秋田の皆さまがいつもたくさん応援してくれて温かいから。この地域で自分たちがバドミントンできるのはうれしい。今年1年は今まで以上に秋田にいられるので、県民の皆さまの力を借りて頑張りたい。

 松本 トレーニングしている時に温かい応援をもらったことがあった。自分たちもその声に応えられるようにもっともっと成績を伸ばさないといけない。この1年が踏ん張り所なので、秋田の皆さまの力をお借りして頑張りたい。

 秋田は一番落ち着ける場所かとも思う。県民の皆さまが温かく、人の温かさで秋田県はできていると実感している。

 ―北海道民へ伝えたいメッセージは。

 永原 北海道でのコロナの影響をすごく心配していた。今はだんだん落ち着いてきているが、自分たちも北海道に帰れない。一日でも早くこの状況が落ち着くことを願っている。またみんなが元気に、自由に生活できるようになって、北海道で恩返しができたらと思っている。今はそれぞれの地で頑張ることしかできないが、秋田から頑張りを伝えられるようにしたい。

 松本 今の状況で北海道に帰れず、試合もなくて活躍を北海道の人へ見せることもできない。少しでも楽しんでコートの中でバドミントンしている姿を見ていただき、コロナとの戦いで一緒に頑張ってもらいたい。自分たちも笑顔で頑張る姿を見せられたらいいかな。

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