秋田のメダリスト:ロンドン・女子バレー銅 江畑幸子さん(30)=秋田市出身

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ロンドン五輪準々決勝の中国戦でスパイクを放つ江畑選手(左)
ロンドン五輪準々決勝の中国戦でスパイクを放つ江畑選手(左)

 五輪の8試合は全部覚えています。その中でもやっぱり準々決勝の中国戦が一番印象に残っています。日本は予選3位で準々決勝に進みました。真鍋政義監督は大会前から「準々決勝は絶対に中国だ」と言っていました。

 真鍋ジャパンは大きな大会で中国に勝ったことがなくて、体格、パワーは向こうが上でした。私自身、前年のワールドカップで中国にフルセットで負けた悔しさが残っていました。日本は五輪で中国に勝ったことがありませんでした。準々決勝は1点を取り合う接戦になり、気を抜く場面は全くありませんでした。

 最終セット。自分のミスでマッチポイントを取られてから次のサーブレシーブまでのほんの数秒ですが、すごく長く感じました。そこでセッターの竹下佳江さんが「大丈夫だよ、頑張れ」と声を掛けてくれて、私は目で「持ってきて」と合図を送りました。

 緊張を通り越して、ゾーンに入っている興奮状態なんですけど、冷静さも持っていたと思います。勝ちが決まった時は、みんなの思いが通じて言葉では言い表せないようなうれしい気持ちでした。

 韓国との3位決定戦には出場しませんでした。でも2週間以上も戦って手にしたメダルに何とも言えない特別な気持ちになりました。競技によっては数分の試合でメダルを手にしますが、私たちは一つのメダルを取るために長い時間がかかったからです。メダルは自宅で大事に保管しています。

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