男子マラソン・パラ代表へ「もっと速く」 秋田市出身の熊谷豊さん

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練習に励む熊谷選手=3月、千葉県富津市(JBMA提供)
練習に励む熊谷選手=3月、千葉県富津市(JBMA提供)

 来夏への延期が決まった東京パラリンピックの男子マラソン(視覚障害クラス)で、世界の頂点を目指す県人がいる。秋田市出身の熊谷豊選手(33)=三井住友海上。選考レースで着実に実績を積み重ね、金メダルも狙える記録を持つ。しかし出場枠獲得にあと一歩のタイミングで東京大会の延期が決まり、代表選考は白紙に戻った。複雑な思いを抱えつつ、大舞台を目指して走り続ける熊谷選手に、現在の心境や大会に懸ける思いを聞いた。

 ―先月24日に東京大会の延期が決まった。

 「報道で一報を知り、その後にJBMA(日本ブラインドマラソン協会)から正式に伝えられた。東京大会に出場できる『参加枠』が懸かった4月のロンドンマラソンが延期になっていたので、何となく(東京大会の開催も)厳しいなと思っていたが、実際聞いた時はやはり少し気持ちが落ちた。それでも、今はしっかりと切り替え、次に向かって練習できている」

 ―熊谷選手の障害は。

 「先天性無虹彩による弱視。目に入ってくる光の量を調節する虹彩が欠けているので、まぶしく感じる。ただ専用のサングラスがあり、競技には伴走者なしで出場できる。普段は会社の総務部で事務処理の仕事をしているが、パソコンの画面を拡大したり、白黒反転させれば問題はなく、特に不便は感じていない」

 ―東京大会に向けて。

 「昨年8月の北海道マラソンで2位に入り、12月の福岡国際マラソンは2時間25分11秒で自己ベストを更新した。ロンドンマラソンで普通に走れば代表に入る自信はあった。東京大会が開かれるタイミングに、現役選手として出合えるのは運命。挑戦できる可能性があるなら、頑張らなければいけない」

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